長岡天神の家

19坪 狭小地 2世帯住宅

 

Photo by Daijirou Okada
Photo by Daijirou Okada

スケッチをしながら、設計をすすめていきました。

B5サイズノートに平面がスッポリおさまるので、手書きで試行錯誤。

狭小地ならではの設計プロセスです。

 

 

狭小地では生活空間を確保するために、3階建となりがちです。

そして明るさを確保するために2階にリビング1階に水廻りと駐車場、個室、

3階に寝室といった構成になりがちです。

 

ご両親とおすまいになりたいというご夫婦のために、

1階に生活の中心であるリビンダイニングをもうけたいと思いました。

1階にあることで、植栽にふれることができますし、外へ足を伸ばしやすくもなります。

 

住宅に3方囲まれた、西向きのこの敷地では、光の入れ方を工夫する必要がありました。

道路側に開口部を設けてもプライバシーが保てず、夏は西日が厳しく、冬は午前中薄暗い空間となります。

 

そこで2階、3階に吹抜をつくり、その中央にトップライトを設けました。

日中はほぼ照明がなくても過ごすことができます。

また、この吹抜は、空間に開放的を与え、狭さを感じさせないという重要な役割も果たしています。

小さくても小さくない家となりました。